病気のない国づくり

欧米化した生活習慣によって生活習慣病を患ってしまうことへのリスクが懸念されるようになってきました。特に死の四重奏として知られる高血圧、脂質異常症、肥満、糖尿病は、他の生活習慣病を代表とする様々な疾患にかかってしまうリスクを高めるものとして恐れられています。これらの疾患の恐ろしいところは、自覚症状がなく進行してしまうことが多く、検査によってようやく発見されることも珍しくないことです。それに加えて、これらの疾患が互いに密接に関わりあっていることから、一つの疾患にかかることが他の三つの疾患にかかりやすくしてしまったり、他の生活習慣病等の合併するリスクを高めたりしてしまうという危険性もあります。一度、健康状態が崩れ始めてしまうとそこから悪循環が生まれやすいという問題があるのです。その対策には生活習慣を良好なものに保つことが不可欠となります。
生活習慣病についての理解が多少あったとしても、具体的にどういった対策を立てるのが良いのかがわからなければ何も行動はできないでしょう。国民全体の健康を支えるには、具体的に行うべき生活習慣の改善方法を周知させる必要があります。メディアの中にはウソか本当かわからないような健康対策情報がたくさん蔓延している状態です。国全体で、確かな健康予防データを人々に伝えていくことが必要だと感じます。結果、医療にかかりにくい人々が増えて医療費の問題にもプラスな影響を与えることになります。